COEDA HOUSE

© Kawasumi • Kobayshi Kenji Photograph Office
熱海の太平洋を見降ろす丘の上に建つ、ガラス張りの透明なカフェ。80mm角の断面を持つ細い線状の長い木材を、石を積むように1つずつ積み上げて、大きな樹木のような形状の構造体を作り、屋根を支えた。中心の幹からのキャンチレバーを支えるために、ステンレスワイヤーの数倍の強度を持つといわれるカーボン・ファイバーを用い、従来の木構造にはない透明感、浮遊感を実現することができた。日本の伝統木造は、通常、小径木のフレーム構造が基本であるが、ここでは、小径木を組積造的に用いることで、枝が重なりあう風景が生まれた。
設計:隈研吾建築都市設計事務所
構造:江尻建築構造設計事務所
設備:環境エンジニアリング
施工:桐山