富岡倉庫3号倉庫

© Kawasumi • Kobayshi Kenji Photograph Office
富岡製糸場で知られる絹の街富岡の木造倉庫(1910年竣工)を、隣接する《富岡市役所》(2018)と連動する、地域のコアとなる複合施設へと改修し、耐震補強も行った。既存の倉庫の骨組みや、壁の下地もすべて露出し、それらを空間の主役として取り扱うために、耐震補強には無骨で冷たい金属を用いず、軽く、しかも金属以上の強度を有するカーボン・ファイバーを用いた。カーボン・ファイバーをアヤトリのようにして古い木のフレームに付加することによって、伝統的建築物に軽やかで親しみやすい空気感を付加した。
設計:隈研吾建築都市設計事務所
構造:江尻建築構造設計事務所
設備:森村設計
施工:佐藤産業