京王高尾山口駅

隈研吾建築都市設計事務所
© Kawasumi • Kobayshi Kenji Photograph Office
東京の聖地、高尾山の最寄駅、京王線高尾山の駅を、木でできた大屋根を用いて、全面的に改修し、聖地にふさわしい木のゲートを創造した。
大屋根の軒天井部分には、木製のリブを付けてリズムを与え、そのリブを駅舎の内部、ホームまで延長して、駅全体にひとつのアイデンティティを与えた。木製のリブが作る繊細で軽やかなリズムによって、コンクリートと鉄でできた既存駅舎に、全く別の表情と質感とを与えることができた。ホームには高尾山の灯篭をヒントにした行灯型の照明をとりつけ、光の演出によって、機能的になりがちな駅に聖地の入り口にふさわしいうるおいとやすらぎを与えた。
設計:隈研吾建築都市設計事務所、京王建設
構造:江尻建築構造設計事務所
施工:京王建設