アオーレ長岡

© Mitsumasa Fujitsuka
農家の半屋外の作業空間、土間にヒントを得た屋根付き広場(ナカドマ)を中心とする、中庭型の交流型市役所。
広場(ナカドマ)を、事務棟、議会棟、アリーナ棟が取り囲む構成となっており、広場に面したガラス貼りの議場や、常時開放されて子供たちの遊び場となっているアリーナによって、市役所が市民の生活の一部となり、市民のコミュニケーションの中心となった。ナカドマでは、時に屋台やフードカーも並び、一年を通じて市民や観光客で賑わっている。地元産の木材、紙、絹織物を多用し、市民に親しまれる、やさしい空間ができあがった。
この交流型市役所が街の中心部に出現したことによって、長岡駅前の大手通りに人が戻り、地方都市における中心商店街の空洞化に対するひとつの解法を提示することができた。
設計:隈研吾建築都市設計事務所
構造:江尻建築構造設計事務所
設備:森村建設
施工:大成・福田・中越・池田シティホール建築工事特定共同企業体