富岡市役所
日本 群馬県 富岡市
隈研吾建築都市設計事務所
市民のための広場を囲むようにして建つ、低層で分棟式の市役所をデザインした。敷地は富岡製糸場と上州富岡駅とを結ぶ場所にあり、市役所の広場を通り抜けて駅と製糸場とがつながり、街の中に回遊性が発生するように分棟式として、2棟をブリッジでつないだ。
蚕を育てる農家が、換気と採光のために考案した腰屋根にヒントを得た断面形状を採用し、地球環境にやさしく、景観になじむ庁舎が生まれた。地元の雑木林の多様な木材を外装に用い、見る方向によってさまざまに表情を変えるルーバーで建物を覆った。室内には、キビソと呼ばれる蚕が最初にはき出す糸を全面的に用い、今までの庁舎にはない、やさしく、親しみやすい質感の空間ができあがった。キビソの商品開発を同時に行い、従来はゴミとして捨てられていたキビソを新たな街の資源とした。
蚕を育てる農家が、換気と採光のために考案した腰屋根にヒントを得た断面形状を採用し、地球環境にやさしく、景観になじむ庁舎が生まれた。地元の雑木林の多様な木材を外装に用い、見る方向によってさまざまに表情を変えるルーバーで建物を覆った。室内には、キビソと呼ばれる蚕が最初にはき出す糸を全面的に用い、今までの庁舎にはない、やさしく、親しみやすい質感の空間ができあがった。キビソの商品開発を同時に行い、従来はゴミとして捨てられていたキビソを新たな街の資源とした。